ヨタ話です。
星野源 「蘇える変態」
前作の「働く男」がイマイチの寄せ集め本だったので(個人の感想です)、今回は買わなくてもいいかなと思ってましたが、諸用で駅前に行く用事があり、つい立ち寄った書店でそのまま購入しました。ちなみに表紙写真は大ちゃん撮影(ライブ途中にドラム席から撮ったのか?)
全体の3分の2は雑誌連載記事で(その連載の最後に最初のくも膜下出血による闘病記あり)、残りの3分の1が描き下ろし文で、2度目の手術とその闘病記という構成。
つい軽い気持ちで後ろの闘病記から読み始めてしまったけれど、これはなかなか壮絶です。読んでて何度か背筋が寒くなりました。そしてそのくせ何故だか前向きで読後に元気が出ます。シングル「地獄でなぜ悪い」の初回特典DVDに収められた病室でのVサインの裏話など、闘病中に出回ったあれこれの疑問や謎に対する本人解説記事としても楽しめます。
闘病記って、どうしても本人が達観したような境地に入ってしまい、読んでいても「あなたは仙人か?、人格者か?」と妙な違和感を感じることが多いのだけれど(闘病記マニアじゃないので、そんなに数は読んでませんけどね)、この本では病気に心底ビビったり、術後に痛みに耐えかねる姿などが、かなりリアルに書かれていて、共感が持てると同時に、身体が変に痛くなるような読書感です。
まあご本人曰く、痛いや辛いの部分はかなり端折っているようですし、実際かなり簡潔に書いてるんですけどね。
ファンはお布施というか、退院祝いということで買って読みましょう。
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