金曜日, 6月 23, 2017

星野源 使用ギターのあれこれ

与太話です。ちなみに、下記の内容に間違いがあればご指摘よろしく。
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星野さんのJ-45(サンバーストの方)。あれは何年のものなんだろう?というのが気になって、ネットで検索をかけてみたのですが、実にいい加減な情報が多くて、何だかどんよりしてしまいました。

一番どんよりしたのは、「夢の外へ」で使われているギターはMartinのO-18だと、適当なことを書いている人がいて、さらにそれを調べもせずに孫引きしている人がいて「あれはMartinのO-18です」とこれまたいい加減なことを自信満々に書いていて、「おいおいおいおい」とちょっとイライラしてました。まあそういうわけで、ざっとここまで星野さんが使用してきたギターを書き出しておきますね。

・Takamine F312 (Martin O-16NY)

「夢の外へ」のMVで使われているギターです。いわゆる小ぶりの「パーラーギター」。最初見た時は古いものかな?と思いましたが、どうやら1990年頃まで普通に作られていたようで、オールドのビンテージというわけでもなさそうです。古びた感じも無いのでおそらく新しいものでしょう。なお全体的に画像の粗い「くせのうた」のMVでも使われています。

コメント欄より、「これマーティンじゃないよ、タカミネだよ」という指摘がありまして、どれどれとMV(とメイキング映像)を再度、目を皿のようにしてチェックしてみました。
するとですね、確かにマーティンではないですね。ほぼ完コピ製品で外観から分かりにくかったですが、ロゴの長さがマーティンにしては長すぎます。またじっと見続けると、ロゴの最初が「T」であることが分かります。そういうわけでこの部分は訂正です。情報感謝です。




・Cole Clark Lady-3シリーズ
「ばかのうたをつくる」というタイトルのファーストアルバムの制作風景を取ったドキュメンタリー映像の中で使われています。オーストラリアのギターメーカー、Cole Clarkのギターです。日本ではJack Johnsonが使っている写真や映像で有名になったと思います。一度日本でも販売されてましたが、取次の販売窓口がバタバタと撤退する時に投げ売り状態になってしまい、そして一時は日本の楽器屋から姿を消しました。しかし、ここ数年でまた復活しましたね。おそらく代理店が変わったのでしょう。新品が普通に楽器屋に売ってます(見た目の割りにかなり高価です)。このメーカーについて、詳しくはないのですが、指板のインレイやペグの形状から、上位機種のLady-3シリーズだと思われます。



・Gibson B-25
「くだらないの中に」のMVなどで使用。現在のメイン機J-45を使うまでは、結構使われてましたね。「知らない」のレコーディング風景の映像や、ツービートのオープニングでも使っていたような気がします。3年くらい前までは10万円台前半で入手可能でしたが、ここ最近では20万円台半ばまで値が上がってます。意外に根強い人気のある小型のギターです。奥田民生さんやデビュー直後のスガシカオさんも使ってましたね。



・Guild D-55とGuild M-40(?)
一時期、2台のギルドギターを使っていましたね。映像としては「地獄でなぜ悪い」の特典DVDに収録のライブ映像(2012年12月の年末ライブ映像)で使われています(あと清水ミチコさんとの「二人紅白」でも)。色合いから新品を入手したと思われます。
デカイ方はインレイの豪華さから上位機種のD-55と思われます。小型の方はM-40かな?と思うけれど、ちょっとここは自信なし。

Guildの大きい方の写真(D-55と思われる)。

Guildの小さい方の写真(M-40?)。



・Fender Telecaster Thinline
サケロック「MUDA」のMVで使われています。星野源名義の時にはあまり登場してこないかな?と思います。ずっと以前ギターマガジンの中で(2011年02月号でした)、イースタンユースの吉野寿さんとの対談企画があって、そこでこのThinlineが写真付きで紹介されてます。



・Gibson ES-125
サケロック時代のメインギター。星野源名義のライブでもあれこれと登場しています。有名なところでは「化物」のMVでも使われていますね。ギブソン社のフルアコタイプですが、いわゆる廉価版モデルです。ただ意外に人気があったのか、ボディが薄いタイプ(ボディ厚1-3/4インチで製品名にTが付く)や、カッタウェイタイプ(製品名にCが付く)、ピックアップが2つのタイプ(製品名にDが付く)など、多くのバリエーションがあります。例えば薄胴ボディでカッタウェイタイプならES-125TC、深胴ボディでカッタウェイでピックアップが2つならES-125CDといった感じです。ちなみにノーマルの深胴タイプのボディ厚は3-3/8インチ。
お金のある人は当然、上位機種を買うわけでして(ES-175辺り)、あまりプロでこれをメインで使っている人は少ないと思います。


<ついでに年代特定>
星野さんのES-125について分かる範囲で書いておきます。ギターマガジンでの吉野さんとの対談によると購入は渋谷の楽器店(今はもう無い楽器店)で15万円くらいで購入したそうです。
深胴タイプのES-125の製造期間は比較的長くて1946~1970年まで。映像を観ると20フレット仕様でボディートップにスタッドが立っていないタイプ(木製のサドルがボディに乗っているタイプ)なので、1955~1966年の間のいずれかの製造と思われます。ただ外観からこれ以上の年代を絞り込むのは無理なので、とりあえずこの辺で。
話しついでにトリビア情報。
ES-125は同じ名称で第二次世界大戦前にも作られていましたが(1942~1943年)、そちらはES-100のグレードアップモデルという位置づけで、製造開始間もなく、戦争が始まりそのまま製造中止になったモデルです。そのため戦前のモデルはES-100の範疇で語られます(戦後のES-125とはボディサイズから何もかもが違います)。
そういうわけで、今では一般的にES-125といえば、戦後の廉価版モデルのことを指します。



・Gibson J-45とGibson J-50
現在のアコギのメイン機種。ひとりエッヂでもこの2本を使ってましたね(サンバーストのJ-45がレギュラーチューニング。ナチュラルカラーのJ-50が半音下げチューニングでした)。
J-45とJ-50は基本的に同じものです。J-50の方がボディを塗りつぶさなくてもいい位の良い木目のものが使われているということで、発売当時の定価ベースでは割高でした。ただ、みなさんご承知のように、現在ではJ-45の方が人気がありますね。斉藤さんが一番大事にしている黒のJ-45(68年製)もいわゆるB級品(シリアルの頭に2が付いている)でしたね。黒でボディを塗りつぶすということは、木目がそれほど良くないギターだったという可能性もあるのかな?と思います。



・Gibson ES-335(Black)とGibson ES-335 (Natural)
こちらは現在のエレキのメイン機種。こちらもツービートのバンドディで使われていましたね(片方がレギュラーチューニングで片方が半音下げチューニング)。過去のメイン機種がES-125だったり、B-25だったりでしたが、やはり売れてしまうと、上位機種を使うようになるということなのかな?「Snow Men」のMVなど、各所で使われています。




<おまけの話>

さて肝心のJ-45の年代特定ですが、基本的に大きな改造はされていないという前提で、巷で売られているムック本の情報を使って年代を特定してみます(宅録専門雑誌の巻頭特集に、あのJ-45の年式は書かれていたような気がしますが、まあこの辺は遊びということで)。

(1)ロゴがモダンロゴなので、1947~1969年
・チューナーは背面が詳細に見えないのでパス。
・ヘッド角度も動画では不明なのでパス。
(2)ボディのカラーがブラウン・サンバーストなので、1947~1962年
(3)サウンドホールのリングが白3プライ・ワンリングなので、1945~1963年
(4)ピックガードがティアドロップ・ピックガードなので、1942~1955年
(5)ブリッジ形状がアッパーベリーブリッジなので、1949~1968年

ここまでで、1949~1955年に範囲が絞り込めました。

・ネックグリップは映像からは不明なのでパス。
・ブレイシングもこれまた不明。
・ナンバリングの位置も不明。
・シリアルナンバーの所在も不明。

あとはサドルがロングサドルではなくなるのが、1952年以降です。
では、1952~1955年。
そして、フレット数が20フレット仕様に変わるのが1955年後半なので、1952~1955年前半。
ここまでかな。



2 件のコメント:

Em さんのコメント...

Hi! Sorry i cant speak japanese. Hope english is fine. I just want to point out the guitar that is used in 夢の外へ is Takamine F-312. Not a Martin guitar :)

Guitar Newbee さんのコメント...

Thank for your information(very interesting info).

I am skeptical precisely, so I looked for evidence that this guitar is Takamine or not.
And I found it. As you mentioned, this is Takamine. The length of the logo is too long than Martin logo.

I will change the contents of my description.
I appreciate your precious opinion.